病院長挨拶

開設80周年を迎えて

 福井勝山総合病院は、1946年(昭和21年)4月17日に戦後復興期における地域医療の中核として開設され、同年5月1日より診療を開始して以来、本年、開設80周年の節目を迎えることができました。これまで幾多の時代の変遷を乗り越え、地域の皆さまならびに関係機関の皆さまの温かいご支援のもと歩みを重ねてまいりましたことに、心より深く感謝申し上げます。

 開設以来、当院は感染症医療や結核医療への対応をはじめ、時代の要請に応じて診療機能の充実を図り、1983年(昭和58年)には総合病院として承認されました。その後も、救急医療、リハビリテーション医療、人工透析、在宅医療、健康管理センター機能などを整備し、地域に求められる医療を継続的に提供してまいりました。近年では、厚生労働省所管の独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)の一員として、地域包括ケアの推進や医療の質・安全性の向上に取り組むとともに、新型コロナウイルス感染症への対応や災害医療活動など、有事においても地域医療を支える責務を果たしてまいりました。

 一方、奥越地域においては、人口減少と高齢化が全国に先行して進行するとともに、広域かつ中山間地域を含むという地理的特性から、地域医療提供体制の維持そのものが大きな課題となっております。このような中、当院は地域唯一の公的病院として、救急医療を含む急性期医療の中核を担いながら、地域包括ケア病棟をはじめとする包括期医療機能の充実を図り、急性期から在宅療養支援に至るまで切れ目のない医療提供体制の構築を進めております。さらに、地域の医療機関・介護施設・行政との連携を一層強化し、地域の実情に即した持続可能な地域医療体制の確保に努めてまいります。

 開設80周年を新たな起点とし、これまで培ってきた歴史と信頼を礎に、時代の変化に柔軟かつ的確に対応しながら、地域住民の皆さまが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、今後も地域に寄り添う医療を実践し、地域医療の充実に努めてまいります。今後とも格別のご理解とご支援を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。

2026年5月1日

                               院長 須藤 弘之

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略歴

2013年4月 福井大学医学部第二内科・地域高度医療推進講座 准教授
2016年4月 JCHO福井勝山総合病院 副院長
2022年4月 JCHO福井勝山総合病院 院長

所属学会・専門医など

日本内科学会: 総合内科専門医・指導医・北陸支部評議員
日本消化器病学会: 専門医・指導医・北陸支部評議員・本部学会評議員
日本消化器内視鏡学会: 専門医・指導医・北陸支部評議員・本部学術評議員・北陸支部幹事
日本肝臓学会: 専門医・指導医
日本消化管学会: 専門医・指導医
日本カプセル内視鏡学会: 認定医・指導医・代議員
日本ヘリコバクター学会: 認定医・代議員
日本人間ドック・予防医療学会: 認定医
日本環境感染学会: ICD(インフェクションコントロールドクター)
日本専門医機構: 総合診療領域 特任指導医
福井大学医学部 臨床教授
福井大学医学部 内科学(2)分野 客員教授
福井県内科医会 幹事
勝山市医師会 副会長
JCHO東海・北陸担当 理事補佐職